わかりやすい国民健康保険料。メニュー

国民健康保険料の問題点

 現在、国民健康保険は厳しい運営が行われているという。なぜなのだろうか。滞納している人が多いからであろうか。どうもそれだけではないみたいである。

 国民健康保険料の算定はいろいろあるが、一つの要素として住民税額によってきまるものがある。この住民税は前の年の課税所得によってきまる。課税所得は、当たり前だが収入によって、多い少ないがあるわけである。課税所得が多ければ住民税も高くなる。それに伴って国民健康保険料も高くなる。反対にすくなければ逆のことが起こる。今の世の中は不景気である。国民健康保険は無職の人でも加入できる。ここに問題があるみたいだ。定年後の無職の人の他に、リストラやあったためや様々な理由で無職になっている人が以前に比べてかなり増えているというのが現状である。非正規雇用の割合も高くなっている。もちろん、例外はあるが、無職の人や非正規雇用の人びとは、自営業の人々よりも所得が少ない場合が多いと思う。さらに、近年の不景気により自営業者の人々の収入も厳しくなっているだろう。そうなると、当たり前だが、所得が減る。減ると最終的には国民健康保険料の金額も少なくなる。しかし、医療費は高齢化や高度医療の発達により高くなっている。運営が厳しくなっているシステムがはっきりしてきた。

 もちろん、運営者側や国の対策も大事だが、われわれができることは何か。やはり、きちんと納付することである。一人一人が自分だけの問題と考えずに、しっかり払う。そういう地道な努力をすることで何かが見えてくるのではないでしょうか。